皆さん、「動体検知録画」の仕組みってご存じですか?
「動体検知」というくらいなので、
「カメラにセンサーか何かが付いていて、そのセンサーが人や車に反応した時に録画する」
と思いませんか?
実は、一般的な防犯カメラの動体検知は、そういう仕組みではありません。
では、どうやって「動いた!」と判断しているのでしょうか?
動画は「写真の連続」
そもそも動画というのは、簡単に言えばたくさんの静止画を連続して表示したものです。
昭和世代の方は「パラパラ漫画」をイメージしてください。
(最近の若い人に「パラパラ漫画」って言って通じるのかな。。。)
一般的な防犯カメラの動体検知では、この連続する映像を比較して、
「さっきの映像と比べて、この部分が変わった」
という変化を検出します。
例えば、誰もいなかった駐車場に人が入ってくれば、映像の一部が変化します。
その変化が設定された基準を超えると、
「映像に動きがあった」=「動体検知」
と判断するわけです。
だから「人」だけを見ているわけではありません
ここが重要です。
従来の動体検知は、
「これは人だ」
「これは車だ」
と判断しているわけではありません。
基本的には映像に変化があったかどうかを見ています。
そのため、
- カメラの近くを虫が横切った
- 雨や雪が降った
- 風で木や草が揺れた
- 車のヘッドライトが当たった
- 急に明るさが変わった
といった場合でも、「動きがあった」と判断してしまうことがあります。
「じゃあ感度を下げればいいんじゃない?」
動体検知には、機種によって検知感度や検知エリアなどを設定できるものがあります。
ただし、感度を高くすると小さな映像変化まで検知するため、人や車以外にも反応しやすくなります。
逆に感度を低くしすぎると、本当に録画したかった人や車の動きを検知できない可能性があります。
つまり、
「誤検知を減らしたら、本当に検知したいものまで見逃してしまう」
ということが起こり得るわけです。
そこで登場したのがAIによるスマート検知
最近の防犯カメラでは、AIを利用した「スマート検知」に対応した製品が増えています。
従来の動体検知が、
「映像に何か変化があった」
ことを検知するのに対して、AIによるスマート検知では、映像の中の対象を解析して、
「人物」
「車両」
など、対象の種類を判別できる製品があります。
例えば、風で木が揺れていても「これは人物ではない」、カメラの近くを虫が飛んでも「人物ではない」と判断することで、従来の動体検知に比べて不要な検知を大幅に減らすことが期待できます。
※判別できる対象や精度、機能はカメラやレコーダーによって異なります。
AIになると何が便利なの?
AIのメリットは、単に「賢く録画できる」ことだけではありません。
特に便利なのが、録画した映像を後から探す時です。
例えば、
「昨日の夜、駐車場に人が入ってきた時間を確認したい」
という場合。
24時間録画された映像を最初から最後まで確認するのは大変ですよね。
AI対応のシステムであれば、機種によっては「人物」などに絞ってイベントを検索できます。
つまり、
24時間しっかり録画しておいて、必要な映像をAIで効率よく探す。
こういった使い方ができるようになってきています。
それでも「AIだけに任せれば大丈夫」とは限りません
AIは非常に便利ですが、万能ではありません。
設置する高さや角度、被写体までの距離、夜間の明るさ、天候などによって認識精度が変わる可能性があります。
そのため、防犯目的で使用するのであれば、
「AIが検知した時だけ映像を残せばいい」
と考えるのではなく、録画容量が確保できる環境では、
連続録画で映像そのものを残しながら、AIや動体検知を「検索の目印」として利用する
という考え方がおすすめです。
結論:「録画」と「検索」を分けて考えよう
防犯カメラで一番大切なのは、
「何かあった時に、必要な映像が残っていること」
です。
そのため、レコーダーのHDDなど十分な録画容量が確保できる場合は、
映像を残す → 連続録画
映像を探す → 動体検知・AIスマート検知
という使い分けがおすすめです。
AIの登場によって防犯カメラは、単に「映像を録画する機械」から、
「必要な映像を効率よく見つけるシステム」
へと進化してきています。
防犯カメラを選ぶ際には、「何万画素あるか」だけでなく、こうした録画・検索機能にも注目してみてください。
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